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読んでいる本 Archive

岳(ビッグコミックス)

"岳 (1) (ビッグコミックス)" (石塚 真一)

山で遭難した人たちを助け出すボランティア救助隊が主人公の物語。この物語では、遭難した多くの人がその場で絶命してしまうシーンが多いのですが、それでも悲壮感で終わらないところがこの漫画のいいところ。

新宿スワンと全く違うどころか正反対な舞台背景なんですが、主人公の飾らない器の大きさや優しさ、前向きさはどこか通じているところがあります。

それぞれの想いを山に重ね、背負い、そして思い半ばに遭難してしまう人達を懸命に救助しようとする主人公三歩の活躍に毎回じんわりと目に涙が溜まるのですが、それでも、「山はいいよ」とおおらかに語り続ける主人公三歩の言葉に救われながら、暖かい気持ちに包まれる漫画。

読んでいると山に登りたくなります。数年登ってないですね。今年は登れたらいいなぁ。

新宿スワン

"新宿スワン 16 (16) (ヤングマガジンコミックス)" (和久井 健)

一見冴えない不器用そうでイカツイ主人公タツヒコが、ひょんなことから新宿でスカウトの仕事を始める。

何にも染まらない単純でまっすぐな生き様の主人公が混沌として、曲がりくねった裏社会をひた走る姿はなんだかすがすがしくも思える。

こんな世の中だからこそ、頭で損得ばかり考えず、タツヒコのように仲間を思いやりながら、不器用に直感的に自分の思いを貫き通す生き方のほうが、シンプルで力強くになっていくのだと思う。

とても漫画的で、読んでいてスカッとします。主人公が頂点に立つ日をはやく見届けたい。

うさぎドロップ

"うさぎドロップ 5 (5) (Feelコミックス) (Feelコミックス)" (宇仁田 ゆみ)

ひさびさに続きを読んだらいつの間にかりんちゃんも大人になっててびっくり。

子供のころのりんちゃんの成長をもう少し見守っていたい気もしたけど、潔く10年間飛ばしてしまった感じも好印象。

2部という位置づけだけど、このペースでどんどん展開して、ダイキチ晴れて結婚して不思議な共同生活で3部という展開を期待。

チーム・バチスタの栄光

"チーム・バチスタの栄光" (海堂 尊)

一昨年話題になった医療サスペンス。上下巻間違えて読み始めてしまい出鼻くじかれてましたが、今回の安静の日々これ幸いと一気読みしました。

まず、新人とは思えない力量。現役の医師だというから、2度びっくり。ホントに面白くてあっという間に読めます。

もともと、医療系ドラマ(ERとか緊急病棟系)は描写が苦手なんですが、これはなんとかDVDでも観たいと思わせるものでした!!

映画では阿部寛演じる、厚生労働省大臣官房秘書課付技官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。通称「ロジカル・モンスター」白鳥圭輔が小説では中盤から登場するのですが、そこから一気にスピード感アップ。人を食ったようなキャラは、空中ブランコの伊良部先生にも似ているところがあって、人をイラッとさせながらも、その人の本性をどんどんあぶりだしていく様子がたまらない。

いつか、伊良部先生と対決、いや会わせたい。そんな個性際だったキャラ。

医療問題の闇

医療従事者の慢性的な不足や構造的なストレスを含めても、かなり危機的な状況にある現代の医療問題に対する皮肉も随所にちりばめられていて、その謎解きが誰か一人の犯人の問題ではなくて、医療関係者の誰にでも潜むだろう闇の部分と知り得たとき、この本の一番恐ろしい部分が顔を出します。

サスペンスって、身近なところに潜む、恐怖や不安といった「見えない犯人」を遠ざけようとしながら、追いかけても、逃げても、背後につきまとう怖さと緊張感が醍醐味。

その意味では、刑事ものよりも、「病院」というモチーフが身近なだけに、もし自分が「医者」だったら、「患者」だったらと考えた瞬間に違う意味でゾクッとするものがあります。

後半に近づくたびに、犯人像の輪郭がぼんやりとあぶりでてくるのですが、そこにあるものは、誰にでもある闇かもしれないと推論してしまうと、結論に近づきたく思いながら、そこから目を背けておきたい気持ちにもかられます。

著者が現役の医者だというのも、その恐怖感に一役かっているのですが・・・、とはいえ、

そんな怖さもこの素っ頓狂な白鳥先生が全部頼もしく吹っ飛ばしてくれるのでご安心を。

オススメ。

リトルプレスの楽しみ


"リトルプレスの楽しみ" (柳沢 小実)

ここ数日布団に入っても手足の冷えが収まらないのでおかしいなぁと思っていたら、風邪でした。
ブランケットを多めに暖かくして寝ていたらだいぶよくなってきのたですが、ひさびさの熱で天井ぐるぐる。とにかくこういうときは休むに限る。
で、熱が少し下がってきたので、寝ながら手にとってパラ読みしてたのがこの本。リトルプレスの作り方のノウハウではなくて、様々なミニコミ小冊子が羅列された生きた教材本。 こういうの好きですねー。
ミニコミや豆本ではなく、リトルプレス。ネーミングもうまい。
表現したいことや伝えたいことが小粒なフォーマットにギュッと凝縮されていると、それだけでかわいい。きっと多くの人には伝わらないサイズなのに、それでも多くの人に伝えたい不器用さというか、けなげさすら感じる。そんなところ魅力を感じてしまうのかな。
自分のブログを文庫本サイズに製本してくれるサービス、BizPalブログ製本サービス MyBooks.jpがあるのですが、これも完全に自己満足本ですよね。でも手にとれる形でブログを眺め直してみると、これはこれで感じるモノあり。今度つくってみようかな。

竹光侍

"竹光侍 5 (5) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)" (松本 大洋, 永福 一成)

もっとためてから読みたかったけど、堪えきれず。

主人公宗さんの生い立ちや本編のストーリーもさることながら、宗さんが子供らと過ごす江戸の長屋暮らしの描写や、言葉使い。そんなふとしたところにかいま見る江戸の日常にタイムスリップしてまったかのような心地よさに惹かれる漫画。

緊張と緩和がここちよく揺らぎながら、その揺れにいつまでも身をよせていたいような、そんな安心感や気持ちよさが全編にわたって続きます。

続きモノって続きが待ち遠しくて、だから漫画雑誌とか読まないんだけど。。まぁ読んでしまったらしかたがないか。

早く続きを読みたい。

温泉イメトレ

spa-mag1.png ということで、(ってどういうことで?)新宿のジュンク堂へ。週末なので人混みかと思いきや、他の書店とちがってここは空間が広く、いつ行っても、ゆっくり、じっくり本を探すことができるのでいいんですよね。人混み疲れしないので、

だいたい本屋さんにいくと、「郵送しますか?」ってくらい、安全弁がはずれて衝動買いしてしまうのですが、今日はセーブ。

まずは温泉関連のイメトレ本を二冊。

関東近県の温泉は結構行っているのですが、共同湯や湯治系の風情ある温泉はあまり足を運んでいないので、そのあたりじわじわ攻めたいと思いつつ。

ひなびた温泉といえば、先日の北海道で鯉川温泉に行ってきたのですが、昭和初期に建てられた寂びた内湯につかっていると、時間がゆっくりどころか、逆回転してタイムスリップしてしまうかのような、そんな気分にさせられます。

これ体験すると、自分のリズムがリセットされる気分になるんですよね。時間感覚を変える体験って旅のうち何回かしておくと、よりリフレッシュしますね。

帰り際、プールでストレッチかねて軽くトレーニング。肩が異常に凝ってぼぉっとしてしまうので、軽く運動かねて。

ってことで、週末のリセット完了。

さて、がんばってパソコン向かいますか(笑) )

魔王

伊坂幸太郎の「魔王

情報やメディアに翻弄されてしまう、現代のネット社会をタイムリーにとらえながら、そうした情報の洪水を生き抜く二人の生き様を「魔王」「呼吸」と二部の構成で描いた作品。

この世の中の良し悪しをはかるものさしを自分の心にもつこと。そこには絶対という基準がないだけに、常にパラドックスで、そのこと自体が矛盾している。

この本に出てくる登場人物は、少し極端ではあるけれど、自分のスタイルやものさしで社会という濁流に飲み込まれないよう「戦い」を挑んでいて、そのどちらが正しいというのではなく、二人の姿勢から、自分を見つめ、見極める力をもつことの大切さを教わったような気がしました。

大自然を満喫してきた北海道からの機内で読んだ一冊。

まさに「東京」という濁流から、「北海道」という穏やかな大自然に身を移して、自分のペースを取り戻しながら、今を全身で感じ入る喜びと、そうした時間の流れにあわせてゆっくりと思索する喜び。

情報から離れ、社会や肩書きといった取り巻くものから離れ、自然の中にいるひとりの人間になってみると、実は様々なものと対話をする能力を人はもっていることに気づきます。

いま東京にもどってきて、自分の住むこの場所を見回してみると、目に映るものと対話することが困難に思えて、むしろ、目を閉じてしまいたくなるような気分。

目を閉じるか、ネットやテレビで間を埋めることで、この場所にいることとのトレードオフをしてしまっているのかもしれませんね。

東京に長く住んでいて、すでにここが故郷のようなものなのですが、目を閉じたくなるような情報社会に、どうやって対峙するのか、そしてこの濁流の社会で自分を見失わずに生き抜くか?

この場所から離れることは簡単ですが、自分なりに葛藤し戦ってみるのもいいかもしれない。

なんて読み終わったあとに、不思議なすがすがしさと勇気がわいてくる。そんな本でした。

 

「おまえ達のやっていることは検索で、思索ではない」(文中より)

 

手に取る本というのは、なにかがシンクロしているものですね。さて、東京の濁流に戻りますか・・・と、北海道に後ろ髪ひかれながら、帰る機内読本としては、今回の旅のしめくくりにはぴったりなチョイスだったのかもしれません。

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「最近新しい人と出会いましたか?」

さて、寝よう。と寝室に入るまえに、本棚にあった(買ってまだ読んでない系)の本をつかんで、ぱっと開いたページに出てきた言葉。まさにさっき書いていた話。偶然。

そのページに出ていたヴァージンレコードの創始者「リチャード・ブランソン」の言葉。

「仕事に欠かせない素晴らしいヒラメキを期待したいなら、外に出て、積極的に人に会うようにするといい」

本当にそのとおり。

どんな内容でも人と会って「対話」することに大きな意味があると思う。それは、「相談」ではなく、カフェで雑談する程度の会話のほうが、むしろ効能があって、テーマを決めず、答えを予測せず、会話をただ楽しむ。

その行為そのものから、得られることって、仕事に限らずその人の人生にも大きな影響を与えるはず。

それを意図的に行うことで、開ける時代なんじゃないかな。

「迷うなら、誰か誘って茶を飲む」。・・これぞ真髄。

そうそう、この話シンクロしていて、近々行うプロジェクトがまさにこの「対話」もの。 やっぱりやるタイミングなのかな。

BRUTUS chill out


今月号のブルータス。個人的にはひさびさのヒット。

スローやロハスもいいけど、なんだか誰かに作られた言葉のようで、どこか使うのに気恥ずかしさを伴うことが多い。ならば、チルアウトのほうがなんだかしっくりくる。

心を鎮めたいときに、何をするか?そのときどんな音楽を聴いていたいか? チルアウトって考えたほうが、なんだか自分の求めていたものにちょっと近づける気が。

竹光侍

"竹光侍 1 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)" (松本 大洋, 永福 一成)

一瞬松本大洋の作品とは思えない画風。でも、この筆で描いたような画風や世界観がすばらしく魅力的。

個人的にはこの画風が一番好きかも。

偶然1巻に出会って読み進めたので、今出ている全巻読んでからじっくりレビューします。

いやぁ、いい漫画発見。

限界集落

"限界集落ーMarginal Village" (梶井照陰)

都内のスタジオで撮影。その足で家族を迎えに成田空港に。間に合わないかと思ったけど、ゆっくり走って成田到着と同時に飛行機到着。

最近、燃料高騰の影響かあきあらかに自動車の数が減っていて、計算よりもいくぶん目的地に早く着くような気がする。

待っている間、またこの本を読む。読みたい本はたくさんあるのに、なぜか急いで家を出るときに、この本をつかんで出てきてしまった。

何となくもの悲しくなる、時代の流れに取り残された日本の集落のはなし。

平成の大合併、郵政の民営化、ATMも郵便も経営の効率化から集落を離れていく。

廃校が増え、子供を持つ若者は田舎には戻れない。

林業や農業が輸入材料や自由化によって、生計が成り立たなくなり山や田畑を捨てて地があれていく。

何度読み返したところで、こんなことを書いたところで無力さはつのる。

ここに登場する日本各地に住む限界集落の住人はひとりとして「この現状をなんとかしてほしい」とは言わない。

いや心の中で誰もがそう願っているはずなのに、なぜか物静かにすべての流れを受け入れているようにすら思う。著者の写真と視線からそうさせるのか、諦観とは違う不思議な人柄が一様に映し出されている。

極端にポジティブでもなければ、自分の運命に否定的でもない。なんだかそこに、日本人らしさがあるような気がして、この本にはもの悲しい気分だけではない不思議な安らぎ感みたいなものが得れるようで、なんども読み返してしまう。

読んでいるだけで、ふと静かな気分になれる。これってどうしてなんだろう?って問いかけてみたかったので、また登場。

臨死!!江古田ちゃん3

"臨死!!江古田ちゃん 3 (3) (アフタヌーンKC)" (瀧波 ユカリ)

今日、新番組の収録がひとつ終わって、しばし安息。やっぱりガチガチさや力みが取れなくて、反省点ばかり。

うまくやろうとしすぎたり、結果をだそうとしすぎて、肩に力がはいると、だめ。

先日読んだアレクサンダーテクニークを思い返しながら、「エンドゲイナーな状態だなぁ」とか頭ではわかっているんだけど、やっぱり実践はこむずかしい。

で、そんなときは、これ。(って撮影終わってから読んでも効果なしなんだけど)

先月発売してすぐ買って、また相変わらず小出し小出しにちょびちょび読み進めていたのですが、今日は自分へのご褒美的に十数ページ。いっちゃいます。

江古田ちゃんっていいよ〜。って勧めてもたいていの人は、鼻で「ふん」とか笑っておしまい。

で、ちょっと見せて〜と言われて、数ページぱらぱらすると、なぜか全裸の江古田ちゃんみて、「なにこれ・・」的な表情でさりげなく返却。(しかもなんでこんな漫画持ち歩いているの??)みたいないぶかしい目で見られたりもします。

この本をそんな感じでちら見させて、「すご!おもしろい!即買う!」って言った人にまだ出会えないほど、共感力低いのですが、個人的には下手なサプリメントよりも活力源になってます。

たぶん、「あぁ、こういうテイストが好きな人なんだ〜」と思ってもらえれば、間違いないと思います。

今時ある、「元気だそう!」系なものでもないし、出世術や処世術でも、ましてやロハスでもなし。むしろちょっと痛々しい要素が多いんだけど、そのありとあらゆるダメージを半身で(時に全身で)受け続けながらも常に前を向くことができる江古田ちゃんの精神からは、武道的な型というか、本質的な「生き抜く強さ」、あり方すら学ばされます。(ちょっと言い過ぎかも・・・)

さておき、江古田ちゃんの無駄の多いエネルギッシュな生き方と半身でダメージをかわす術はそこらへんのビジネス書よりも深いので、読んでいない人はぜひ。

(注:とはいえ、おもしろくない!!と言われても、全く責任もちませんので・・・と半身の構え)

かぶく者

面白い!歌舞伎を舞台にした、「ガラスの仮面」のような作品?!

「観客」と「演じる人」の「気」をテーマにした作品です。

人が魅了される「人気」という「気」「男気」、「色気」・・目に見えないものを演じわけて表現する歌舞伎や古典芸能の世界は、そうした「気」のもつ力を深く理解して成り立っているのかもしれない。なんて、改めて芸能の深さや興味を持たせてくれる作品でした。

演劇というのは役を演じる場所ではなくて、観客や縁者との「気」の交換を高度に楽しむ場所。

世阿弥の時代からそれを深く追求していたのかと思うと、今の時代のほうが鈍くなっている気もしてしまう。

マーケットや世界を動かしているのは、「情報」ではなくて、「気配」。気配という情報。マーケットや世界ではなくて人が動くのだから。

世界という舞台を一流の役者人が一世一代の舞台を踏んで私たちをまやかし続けているのだとしたら、この演劇はおもしろいかどうか?魅了されているうちはいいですが、ほころびが見えるとさめてくる。いまそんな時代にいるのかもしれません。

だとしたら、「気」を感じる力、「気」を魅せる力が大切なんでしょうね。

演劇や古典芸能に触れたり、舞台に立ってみて人前で何かを演じてみたり、また、ブログも含めて何かを表現するというのは、自分の「気」や見ている人の「気」を感じるトレーニングなのかもしれませんね。

だいぶ、漫画と話がそれましたが、読んでいると歌舞伎を観に行きたくなる作品です。

早く全巻一気読みで体感したい。モーニングで連載中なので、ぜひ。

LOVE理論

"LOVE理論" (水野 愛也)

ウケる技術温厚な上司の怒らせ方など一見奇をてらった本やDVDに思いきや、すべてコミュニケーションの本質をついて、ハッとさせる切り口が鮮やか。ほんとうに天才。

夢をかなえるゾウ同様、なんで説教口調なんだ?!とカウンターパンチを食らいつつも、彼のいいなりになって、自分に当てはめてみると、妙に説得力のある不思議なロジックにぐいぐい引き込まれてしまう。

それは思春期の学生の悩みは、そのほとんどが恋愛についてのものであるにもかかわらず、学校では彼らの恋愛を正しく導く科目が存在しない、ということである。(本書〜巻頭より)

こういうディテールが砂埃でかすんで見えなくなるような、勢いのあるロジックって好きですね。

え?ちょっとま・・・と思いつつ、たたみ込むように、独自の理論をどんどん突き進み人を「なんとなく」納得させてしまう。

とはいえ屁理屈のように見えて、かなり理にかなっている。(部分がたくさんある)

恋愛論というかさをかぶった、ある意味今風な人間論。恋愛や人生にマニュアルなんて・・といいつつも、ちょっと読んでみるとはまること請け合い。

「限界集落」と「集落の教え100」

「限界集落とは65歳以上の高齢者が集落人口の50%を越え、独居老人世帯が増加し、このため集落の共同活動の機能が低下し、社会的共同生活の維持が困難な状態にある集落をいう(参考・大野晃著「山村環境社会学序説」)」~本文より

雨の日に読んでいると、なんだかしんみりしてしまう本。

高度成長した日本で効率化された社会のシステムから排除された集落という存在。

大量に消費されすぎて簡単に消滅してしまうものもあれば、じんわりとその姿を消していくものもあって、どちらも諸行無常といえばそれまでだが、ちょっと極端で切ない気もしてしまう。

僕は都市に住み、大量な情報を消費して生きている一人なので、集落に関するリアリティもこうした本でページをめくりながら、そこに暮らす人の考えや存在を記憶にとどめて受け継ぐくらいのことしかできないのだけど、やはり、現実的な集落の消滅はこうした文化の継承が途絶えることでもあって、それは経済や社会の発展とは別次元で実は都市や国家、もちろん個にとっても大きな欠落になるような気がしてしまう。

消滅してしまう集落を救う方法は残念ながら簡単に思い浮かぶものではないが、この本のように、そこに何があってどんな文化が継承され残されてきたか、アーカイブされて受け継がれることくらいは、この時代に残された必要な手段のように思える。IT時代に従来の方法とは形を変えて伝承される仕組みが生まれてくる必要を感じている。

何かできることはないか、そんなことを漠然と考えながら読んでました。

 

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集落の教え100

ひさびさに、手に取った瞬間から良書に出会えた喜びを感じた本。こういう本は学術的すぎて読みにくいものが多いのですが、この本は、一見学術的な深い考察を写真と示唆深いコピーでわかりやすく表現してくれています。

まさに、限界集落でなくなりゆくものが、「文化」という抽象的なものではなくて、まさにそこから学び取るべき様々な様式や教えといった人の生きる具体的な智恵であることを気づかせてくれます。

限界集落はあっても限界都市という言葉はないように、(都市型限界集落という言葉ありますが)都市は天変地異や戦争などのカタストロフィー的な崩壊がないかぎり、再生を繰り返して生きて行く力をもっているのかもしれません。

ただ、その生き方は都市の周辺のエネルギーを大量に消費して成り立っているので、都市の周辺が限界に つまり集落のような周辺が過疎していく構図なのでしょう。

都市生活者が自己分析しても始まりませんが、都市のまえに、そこに暮らす人の心が限界に向かっているのだとしたら、このあたりにヒントがあるのかもしれません。

年寄りばかりになってね。集落に誰もすまなくなったら山や川は荒れるさかいね。ゆくゆくは(下流の)町にも影響してくるんじゃないでしょうか?
~限界集落 本文より~

ものごとは循環して成り立っているのだから、それを無視していたら、やはり限界はくるんでしょうね。

オタクはすでに死んでいる

オタキングこと岡田斗司夫さんの本。相変わらずわかりやすい文章で、さらっと読めます。時代の幕引きをささっと完了させてしまうあたりも、つねに嗅覚と時代を見抜く力に長けている人なのでしょうね。だからこそ、次にどんな時代の幕が開けようとしているのか? 次になる未来を感じさせてほしい。と思ったのは贅沢でしょうか。 そのあたり次編に期待。

「萌え」が理解できないとオタクではない。という排他的な風潮がすでにオタク文化ではない。というあたりから、オタクという文化が生まれた日本固有の社会的背景と変遷。オタクの貴族意識や、世代論など、長きにわたってオタク文化を見つめてきた、氏の視点がわかりやすくテンポよく表現されています。

特に、文化的背景のところで、子供に小遣いをあげる文化が日本をはじめとする、東アジア圏特有の文化で、「自分の趣味に対する自己決定権」が子供時代から養われていた背景がオタク文化発生の一因・・・。というあたり、興味深い論でした。

たしかに、子供のころにお小遣いやお年玉を何に使っていたか? が成人後の仕事や性格にも影響与えている気がしていて、そんな共通項をさぐってみるような質問を、茶飲み話でよくします。
(あと、子供のころに先生や通信簿で褒められたことってなに?という質問。その答えと今の職業を照らし合わせてみると意外に共通項があったりします。)

お小遣いがアジア特有の文化で、小遣いが子供の「自己決定権」を養っていたという視点は考えたこともなかったので、そうした視点や考え方で考え直してみると、他にもいろいろなことが紐解けそうな気がしました。

 

どんな文化もマイノリティを感じさせるうちは、連帯感や共感力も強いのですが、それが一般化して数が増えてしまうと、連帯感で形作っていた文化も崩壊してしまう。これもエントロピーなのかもしれないけど、情報化社会の文化はそうしたサイクルが早いのかもしれません。

そう考えると、これからの時代は、ブームを経てじわじわと人口が減って文化が消滅していくのではなく、一気に人口が増えて、そのまま崩壊してなくなってしまう文化のほうが増えるのでしょうね。

ただ、それが崩壊ではなくて、新しい時代のあり方ともいえるのですが。それを当たり前のように受け入れてしまうのは、この本の結末同様、なんだか少し寂しい気も。

この本は非常に読みやすいので、オタク学に関心がない人も、楽しく読めます。

アレクサンダー・テクニーク

先日軽くとりあげたこの本。特にこの本は実践が伴わないと、活字を読んだだけでは理解できないのですが、それでも違う意味でいろいろな気づきが得られる本でした。

独特な専門用語も含めて、面白い考え方だったのでメモ。

■自分の体を意識する

背骨はどこからどこまで伸びているか?脳の位置は?首の役割や頭と背骨の動き。実は知っているようで知らないことがほとんど。

以前腰を悪くしたときに、お医者さんに「荷物を持ち上げるときは、前かがみではなくて、重量挙げの選手のように腰をえびぞりにして・・」とイラストつきで解説してもらって、はじめて、荷物の持ち方を意識。無意識に負担のかかる動かし方をしていたことに気づいたのですが、それくらい自分の体には無自覚なもの。

■インヒビジョン

そうした無意識の行動を一旦停めて、自分の行動を自覚してみること。

考え方を変えれば、体の使い方だけでなく、時間や気持ちに余裕がないばかりに、このインヒビジョンがもてなくて、あせってしまうことで体を壊したり、仕事がうまくいかなかったりするのかな。

当たり前にしてきたことを、たまに意識して見直してみること。

■エンド・ゲイナー

結果を出そうとあせりすぎると、インヒビジョンがなくなって、自分が見えなくなる。

エンド・ゲイナーは未来のことに気をとられすぎて、今の自分がどんな状態かわからなくなること。

■ミーンズ・ウェアバイ

あせらずに、今の状態を意識しながらすすめること。結果ではなく、過程を重要視すること。

このあたり、精神論に見えるけど、このアレクサンダーテクニークの場合は、それが身体論として実践的に学ぶことができます。

ただ、本書籍だとこのあたりが詳しく触れられていないので、まさにこの本は考え方を学ぶ入門編といったところ。

その他、印象的だった一文。

I knowというのは脳でわかっていること、でも、I understandというのは身を通してしかいえないことなのです。体験をしてからでないと、I understandとは言えない。

ーー中略ーー

~いろいろなことを勉強して、いろいろなことを実際に「わかる」ようになったものですが、ある時期「わかっているけれども、できない」自分に直面する出来事が重なって、それからは、「わかる」と「できる」の違いも真剣に考えるようになりました。

<本文より>

まさに、「知る」「わかる」「できる」は違うこと。

クリエイティブや表現の世界も同じで、まずこんなことができる。ということを書籍なんかで知識として「知る」

それを実際に教え通りにやってみて、その仕組みがじょじょに「わかる」ようになる。

でも、それを応用して自分のものとして自由に使いこなしたり、「できる」ようになるには、繰り返し修練が必要。

毎日がこの連続で、これは永遠に終わらない作業なんだと思いますが、自分でできたと実感できるようになかなかならないものです。

ただ、こうした作業が飽きもせず繰り返せていたとしたら、その人にとって方向性は間違っていなかった。ということだけは確かでしょうね。

自分に向いている方向を間違えると、頭でわかっていてもなかなか「できる」ようにならないもの。方向性は大切です。

話がそれましたが、演劇関係の本ではあるのですが、仕事や生活のいろいろな局面で応用が利きそうな考え方に触れられます。

←こちらの書籍はフルカラーで写真がふんだんに使われていて、より実践的な内容で表現されています。ミニ本で980円でお手ごろです。

現代アートビジネス

7129d0b28fa030acc1659110._AA150_.L現代アートビジネス (アスキー新書 61)

小山 登美夫 成田空港で今回の機内読本として購入。面白かったので知人にあげました。

アート業界というと、権威主義的なにおいがして、身近に感じることができづらいのですが、この本を読むと、ぐっと現代アートの世界が身近になります。

以前、仕事場にしていたマンションの一室を開放してギャラリーを開いたことがあるのですが、それに似ている考え方で、ホテルの一室をそのままギャラリーにしてしまうイベントがあるらしく、ギャラリストがアーティストの作品をもって宿泊して、朝起きたらそこに絵を飾ってドアを開け放つらしいのですが、すごくいいアイデアです。

ただ、マンションの一室でやってみて思ったのですが、たぶん入りづらいですよね。来てくれた人は相当勇気があったと思います。

そのあたりの積極性も国民性があって、きっと現代アートに対する理解や関心も欧米のほうが積極的なんでしょうね。そうした現在の現代アート事情や、文化についてとてもわかりやすく、テンポよくまとまっています。

ギャラリストという職業。なにも大金持ちが道楽でやっているだけではなくて、アートに対する情熱とそうした価値を広くプレスすることで、アーティストとともに、ビジネスとして付加価値を生み出していこうとする、いわばプロデューサー。

こうした語り口でアートの世界を身近に感じさせてくれる書籍に出会えてよかったです。

グラスホッパー

グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)グラスホッパー (角川文庫 い 59-1) 伊坂 幸太郎

今日は天気よかったのでカフェで原稿でも書こうかと思いきや、ちょっとだけ読もうと本を開いて頭をあげたら夕暮れになってしまいました。

それくらい、時間が経つのも忘れて読みふけってしまった一冊。

登場人物が交錯する彼らしい作風に加えて、この作品はそれぞれの登場人物がキャラクターとして存在感たっぷりと描きわけられていて、読了後もそれぞれの人物が閉じた本の中に存在しているような、そんな読み終わった本の重みが嵩を増して感じられる作品でした。

内容自体は猟奇的な描写が多いので、若干苦手な人もいると思いますが、それも含めてぐいぐいと引き込まれる筆力の強さに時間感覚を打ち消されてしまうような、そんな気分に身をゆだねられる面白い作品です。

ますます次の作品が読みたくなりました。オススメです。

お約束的ですが、「オーデュボンの祈り 」読んでからだとちょっと楽しめます。

死神の精度

死神の精度 (文春文庫 (い70-1))死神の精度 (文春文庫 (い70-1)) 伊坂 幸太郎

伊坂幸太郎のテンポのよさや言葉の選び方が楽しくもあり、でも、それが逆に目立ちすぎて読みづらさを感じる瞬間がたまにあるんだけど、この本は全編とても読みやすく楽しく読めます。やはり勢いのある作家の作品ってこんな感じなのかな。出始めからぐいぐい引き込まれて、とまらなくなります。

映画版で死神役の金城武をまだ映画では観ていないのですが、頭の中では完全に彼の死神が主人公になって読み進めてしまいました。きっとはまり役なんじゃないかな。

ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」が人の生きる姿を通じて死(不老不死の天使からみた死への憧れ)をホットに見つめる映画とすれば、こちらは誰もが直面する死という当たり前の出来事を通じて人が生きることをクールに見つめなおす作品なのかもしれない。

人間っておろかだけど、善や悪を超えて死神には理解しがたい「人間らしさ」がある。ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」が僕の中で好きな理由がまたひとつこの本を通じて見えた気がした。

憲法九条を世界遺産に

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)憲法九条を世界遺産に

沖縄に来る前に、あわてて鞄に放り込んできた本。やはり面白い。基本的に対談本は苦手なのに、この本はものすごくテンポがよく、思考がとまることなく読むことができる。

二人の人柄を感じながら、思考に肌で触れていられるような心地よさ。こんな対談本だったらもっと読みたくなる。

9条を軸にしながら、日本人という存在や死生観。表現することや物事の捉え方視点の持ち方など、まさに読んでみたいテーマが盛り込まれていて楽しく読めた。

特に、爆笑問題の太田さんの言葉の切れ味や表現力がいつもうらやましく思えて、どうしてそんな風に語ることができるのか、話のテーマや中身よりも芸人や表現者としての彼の考えや葛藤にも触れることができたのがとてもよかった。

「武士道と芸人の土壌は同じ」という章があって、言葉も剣も人を傷つける危険があって、でもそれは同時に自分自身の死に対する向き合い方や覚悟を試すことである。という筋。

やはり、表現することで人を傷つけることも、自分が傷つくことも怖がっている今の自分を思うと、表現者としては覚悟が低すぎる。

対象を斬りたいと思っていても、へたくそな言葉だと、切り口がつぶれて余計痛い。斬られたのがわからないほど芸術的に斬れる人たちの文章を読んでいると特に思う。

ただ、自身をも傷つけながらも果敢に挑戦している彼の姿勢を見ているだけで、何よりもの勇気に変わる気がした。それは中沢新一さんのスタンスもきっと同じ。

「何もせずに恐れるだけでは、何も変わらない。」 まず、読み終えた感想は九条についてというよりも、表現者のスタンスとしてのあり方について感じることが多かったのでメモ。

元々テーマが難しいだけに、読み進めていると論理の整合性ばかりに気を取られがちだけど、英語を話すときに文法に気をとられすぎると肝心な内容が伝わらないのに似ていて、細かいことは気にせず一気に読むと、勢いもあって楽しく読めます。

中沢新一さんの明晰さと太田さんの明快さ。そして二人のすばらしい言葉の乱取り稽古に立ち会ったような新鮮な感覚。

個人的にはきっとまた読み返したくなる本。おすすめ。

駄美術ギャラリー

駄美術ギャラリー駄美術ギャラリー

サイトはこちら。「現代美術二等兵

千駄ヶ谷の雑貨屋にて購入。そばにこのこけしアレーも販売されていたのだが、そちらには手を伸ばさず、こちらを購入。

正直言って、すごい。昔、トランペッターのマルサリスが、「プロスポーツ選手なんかで、みていて憧れたり、同じスポーツを挑戦してみたくなったりする人がいるだろう。そういう<人をその気にさせる>人が一流だ。」みたいなことを言っていたのだが、その意味でこの本は一流。

ページをぱらぱらめくっているだけで、不思議な創作意欲が沸いてくる。

見ている人に「どうだ、作品が崇高すぎて、一般市民にはわからないだろう!!」と言わんばかりの現代アートに比べると、駄がつくだけあって、庶民的。

アイデアはちょっとした駄洒落的なんだけど、それを思いつくだけでなく、作品として作り上げるエネルギーがやはりすごい。

今の時代これが一番尊いこと。

「知っている」や「考えたことある」くらいではなくて、実際にやってみること。(それがすばらしくくだらないことであっても)

家にいながらにして、どんな情報でも手に入る時代だけに、実際に行動して体験したり表現してみることがなによりも尊い。

なにか創作してみたいと思った人にオススメ。

メリーゴーランド

"メリーゴーランド (新潮文庫)" (荻原 浩)

田舎にある超赤字テーマパークを建て直す奮闘記。とくれば、戦うべく相手は無計画に血税を使ってハコモノを作っては、責任をなすりつけあう役人たち。

読みすすめるたびに、これがお役人の「現実か・・」と絶句しつつも、いやいやまて。これはただの「小説だ・・」と何度も現実と物語の挾間を行き来し、描かれる役人の姿がコミカルさを通り越してあまりにもリアルで笑えない。

役所や政治の世界がどのあたりまでリアルなのかはつかみきれないけれど、和を重んじつつも、ことなかれ主義な日本人の悪い面が行政の世界にはまだまだはびこっていて、もしこれが小説だけの世界でないとしたら・・・と思うと、少しぞっとしてしまう。

でも、主人公の奮闘ぶりとそれを支える役者達の屈託のない姿に救われながらも、「現実社会とはこう折り合いをつける」みたいな、主人公の生き様を軽快なタッチで描いている分、いい意味での今の時代を生きる、有り様みたいなものを感じさせてくれる作品になっている。

小説なので、もっと派手に戦ってほしかった・・という面もあるけれど、そうしたこれ見よがしなタッチがない分、この本はむしろ好感がもてる気がした。

ダーチャのある暮らし

"ロシアに学ぶ週末術―ダーチャのある暮らし" (豊田 菜穂子)

週末知人の日本版ダーチャのお誘いがあって、今日のようにカラッと晴れてくれたら行ってみようと思いつつ、この本を読み返す。

ダーチャとは、ロシア語で別荘。いや、別荘というよりは、都市生活者がもっている菜園付き田舎家みたいな感じ。なんとモスクワにいる都市生活者(約1000万人)のうちダーチャを持っている人は一説によるとなんと75%!しかもロシア人の10世帯中8世帯は素人農園をしており、ロシアのジャガイモの生産量の9割以上が素人農園の勝手栽培によるものらしい・・・・

おそるべき自給自足力。ダーチャはソ連時代に市民に土地を無料で提供したのがはじまりで、いまでは、週末農園や夏休みの別荘としてロシアの人にとっては当たり前の存在。そんな政策が功を奏してロシア人の自分の生活や食料を自分でまかなうという開拓精神や勝手農園市場の形成がうまれて、現在に至るらしい。

なによりも面白いのが、一般的なダーチャの土地は約180坪(20mx30mの土地)かなりひろい!んだけど、もらったのはただの土地だけで、あと家も菜園も勝手に作りなさい。というなんともざっくりしたもの。

そこにロシア人のサバイバル精神があいまって、見よう見まねで家を造ったり小屋を建てて菜園活動にいそしんだらしく、そのあたりが日本人の感覚とはちがって面白い。ロシアの都市生活者はみんなダッシュ村を運営しているようなもの。(最近では経済発展もしダーチャがいわゆる「別荘」的なレジャー産業化してきた向きもあるそうなのだが)

きっと日本人なら家は大工が作るもので、勝手に建ててはいけない。的な発想がきっとあって、電気も水道もない土地を与えられても、なにからはじめていいかわわからなくなるかもしれない。土地をもらってすぐ行動を起こすあたり、どこかセカンドライフ的な視点にも通じるところがある。

ちなみに、ロシアには「空いている土地は貸さねばならない」という法律があって、国家や地方自治体の土地で空いた場所は都市生活者の市民農園として開放する。というなんとも前進的な法律で、余った国有の土地は役所の認可がなかなかおりず手つかず・・のような日本とは少し違って面白い。

自給自足率の危機的な日本だからこそ、ロシアのダーチャから学ぶものがあるのではないか?と思う。

ちなみに「ダーチャ」とは、「ダーチ」与える。という言葉から来たそうだ。

食料に限らず、助け合って自立・協調しながら魅力と活気ある日本になるための一つの方法論として、行政単位で小さなダーチャ運動とか起こせないものかな?

B型自分の説明書

あれ?これって、B型の話ではなくて、すべての血液型に言える極普通のことじゃ・・・のオンパレード。(という指摘をするあたり、自覚症状のない自分は典型的なB型人間です)

あまりにも、あたりまえのようにあてはまりすぎて、面白いのか面白くないのかわからない。いや、B型以外の人がみたらきっと面白い・・はず。

でも、今後僕と知り合いになる人に片っ端から配ってみたい気がする。

で、これを読んで、思いっきり引くか、B型に造詣を深めて懇意にしてくれるか踏み絵にする。。のもよし。

血液型なんて、・・なんて普段言っているのに、こういうのでると気になるんだよなぁ・・・自分探しっていうのかな。

気になるもんだよ。自分のことは。

自覚症状のでないB型の人。B型に迷惑かけられて、困惑している人にお勧め。

破線のマリス

破線のマリス (講談社文庫)破線のマリス (講談社文庫)

今年もあまり読めなかったけど、2007年最後の一冊はこの本。いろいろな意味、ゆっくり考えてみたかったテーマだけに年末にタイムリーでした。
ITに思うこととつながることも多かったので、思いかえしながら書いてみます。

テレビというメディアにのって僕らの茶の間に流れてくるものは、どんな映像であれ人の手によって編集されてしまう段階で、誰かの主観が入ってしまう。

編集マンの女性がつないだ映像から起きる不可解な事件。彼女がつなぎ合わせた映像は、誰にとっての真実だったのだろうか?
視聴率主義のテレビメディアがたどり着いた現在の問題点のはざまに、指先でつなぎ合わせる映像の断片から自分にとっての真実を手繰り寄せようとする女性編集マンの葛藤。

風刺的でありながらも、サスペンスとして最後まで目が話せない緊張感あふれる展開。発表から10年経った今でも色あせないタイムリーなテーマであることが社会現状的にいいのか悪いのかは別として、物語としてリアルに十分楽しめます。


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重力ピエロ

重力ピエロ重力ピエロ
「ラッシュライフ」「オーデュボンの祈り」についで3冊目。
伊坂さんの作品はサスペンスや謎解きを楽しむというより、軽快な会話のリズムを楽しみながら読む感じ。

こんな洒落た話術をもった人がいたら、喫茶店で話をしているだけでも楽しいだろうなぁと、思わず登場人物の会話をメモしてしまいたくなるほど、「へぇ」ネタに満ちている。

小説として正しい読み方ではないかもしれないけど、ちょっとした言葉遊びを誰かと楽しみたい時に読む感じの本。

普通だったら、次の展開を楽しむのだけど、この人の本は次の会話を待ってしまう。

求めない

『求めない』 加島祥造

『求めない』 加島祥造

日々の生活の中で、僕らは沢山の情報を求めているけれど、大切なことは得ることではなくて、根付かせること。

たとえばこうやってブログに書くときも、気持ちに根付いた情報を発信しないと、言葉が育っていかないのだとも思う。

それは植物と同じなのかもしれない。

沢山の本にも出会うけど、この本は忘れかけた頃に心に根をはって芽を出しそうな、そんな一冊。

印象に残った一節

「求めないーーー
 すると
 自由を感じる

 その自由から
 エナジーが沸く

 「求める」から
 「求めない」にはいったとき
 数々の可能性が開けるんだーーー

 求めないで
 静かにいる
 それがこの世にやすらぐことだ

 簡単なことなのだ


著者も繰り返しているけれど、「求めない」ということは難しいしあり得ない。

でも、なぜ? なにを? 僕らは「求めて」いるんだろう? と考えてみてはじめて
無自覚に無節操にいろいろなものを求めていることに気づく。

そうやって無意識に求めてしまう「なにか」が僕らを知らぬ間に縛って苦しめていることにも気づく。

そしてそれに気づいて、少しの間手放そうとするだけでも、随分楽になれることを知る。

「求めない」ことというのは、「受け入れる」こととも同じ意味なのかもしれない。

何度も読み返してみて、自分の気持ちにどんな風に根付いていくのか、そんな楽しみ方もできそうな一冊です。

一歩先のシゴト力

一歩先のシゴト力
一歩先のシゴト力

図書館でたまたま手に取った本。あっという間に面白く読めます。

この本はビジネス書というよりは、もっと普遍的な人のあり方を伝えているので、男女問わず社会人だけでなく、学生の人とかも読んでみると得るものが多いと思う。

特に心に残ったのが、最後の一章「生きる力」

使い古された言葉だけど、この力に気づいて消化した人は本当に強い人だと思う。
さまざまなな著名人のエピソードでつづられた全編も読む価値の高いものだけど、この最終章の実体験を通じて語られた部分が特に心に響く。

難病に冒され他界した父を回想したエピソード
もし、晩年の父に望みを聞いたとしたら、きっとこう答えるだろう。という節。


  「自分の足で歩き、おいしく食べ、飲み、トイレに行き、すやすやと寝息を立てて眠りたい」
 そしてあとは、愛する家族と、気のおけない友達たちと、自分を支えてくれるすべての人たちと語り合って過ごし、自分が誰かにしてあげられることをするだろう。
それがビジネスの本質だ。

あとがきにある
「ビジネスにおいては身についているものこそが富を生むと思っている。」
「ビジネスの本質とはその、『人に何かを与えることができもの』に、人が好意と尊敬をもって対価を支払うということ。」

「力を身につけよう。」

なんだか思うように仕事がうまくいかないと思っている人。これから何かに挑戦しようと思っている人にオススメです。

最後の章の余韻や意味をかみ締めながら、筆者の思いに共感しつつ、あとがきをよむと、素直にもう一度はじめから読み直してみたくなる。そんな、何度読み返しても元気をもらえそうな一冊でした。

今日は、死ぬにはいい日だ。

今日は、死ぬにはいい日だ。
今日は、死ぬにはいい日だ。

まさに、先日エントリーしたタイトルの書籍をみつけ読んでみた。

詩とイラストレーションで描かれた作品。

この言葉に触れた著者がインディアンになりたくて、3日後にアメリカにとび立ち、無計画に無謀にもインディアンの名前をもらうために直訴にいくという、サブエピソードが胸を打った。

人って何かにであったり、ふと思い立ったら、いても立ってもいられなくなる衝動にかられることがある。

へその下のほうが、ぎゅ~っと締め付けられるような不思議な感覚があって、そこから感情のエネルギーみたいのが全身に染み渡って、しぼんでいた風船が膨らむように体が勝手に前に進み始める。

それはただワクワクするという言葉では言い尽くせないほど、少し切なくて、少し不安で、でもなにかの期待や予感を少しづつ配分したような、そんな感情の力。

もしそんな気がしたら、どんなことがあっても体を動かしたほうがいいと思う。

失敗しても、困難でも、そのときだけは、判断を馬鹿にして、あまり考えすぎず、とにかく行動する。

僕も振り返ると、10年に一度くらいのペースで、「いま、きたっ!」と思える(笑)出来事があって、そのときに思い切って行動したことが、それからの自分の方向性をがしっと見据えて邁進させてる力になった経験がある。あのときに、自分を信じて行動してよかったと。

でも、そんなオーバーな武勇伝じゃなくても、日々生活の中でワクワクした瞬間があれば、その気持ちに純粋に答えてみることが大切。

ちょっと違うけど、高校生のときに、刑事モノのドラマを見て(感動したのか?)、いてもたってもいられなくなり、とりあえず近所を2周ほどただ走りだしたことがあって、次の日にそのことを話すとまったく同じことをしていた友達がいて笑った。

きっとそんな出会いがある。そのときのタイミングを大切に。

今日は○○するのにとてもよい日だ。

070724_1523~01.jpg今日は久々の晴れ。
表参道での打ち合わせだったので、表参道ヒルズのバイク駐車場に駐輪。
1Fのカフェにて。

家を出るまでの間、梅雨の鬱憤を晴らすように、思いっきり洗濯。
先日生乾きで臭くなってたジーンズも今日はすっきり。
布団も一式ふかふか。今晩が楽しみ。

表参道でのんびりしたあと、打ち合わせの時間まで余裕があったので、知人の仕事場に突撃訪問。
思えば13年ぶりの再開。

アポなし訪問なのに運よく顔が見れた。お互いの近況報告をしあって、お互い変わらないこと確認して後にする。

調子にのってもう一軒。そこでも10数年ぶりの懐かしい顔を確認しながら、話に花が咲いた。みんな元気そう。

そうか、思えば、そんなに時間が経っていたんだ。思いっきり不義理しているなぁ・・・。

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自然のレッスン

自然のレッスン自然のレッスン

最近セカンドライフなど仮想世界にいると、これまでいかに「あたりまえ」であったことが、あたりまえすぎて見えなくなっていたかがよくわかる。
その意味では、ITやセカンドライフのような仮想世界は、これからの社会を生きていくうえで大切なことを「反面教師的」に教えてくれているように思う。

たとえば、「食」
仮想世界では「食」という行為がないので、食べなくてもアバターが死ぬことはない。
それは「いい」「悪い」ではなくて、自分の分身であるアバターが「食べる」という行為をしなくても違和感というか、気にしない無頓着さのほうが問題かもしれない。「え?食べないの?変~~」とか思って正常。「あたりまえじゃん。アバターなんだから」と思ってしまうのは少し寂しい。

パソコンに夢中になって没頭していると、現実の自分ですら食べるタイミングや中身に対して無頓着になっていることがある。食べる時間や中身を気にしなくなると、カレー味のビタミン入り宇宙食のようなフリーズドライで空腹を満たしている気になる。宇宙食は比喩だけど、僕らの食生活はそこに近づいていて案外笑えない。僕らの現実はすでに仮想世界的。

そのうち、逆にアバターのほうが定期的に「そろそろ食事を取る時間じゃない?」なんて呼びかけてくるかもしれない。


さておき、

大切なことは、いくら技術や文明が進化しても、僕らの考え方が変わらなければ、あまりいい未来にはならないということ。むしろ、科学も文明を発達していない世界のほうが、本当の意味で、豊かな精神性と大切なことを持ち続けているのだとしたら、これだけ先進国に仲間入りした国に生まれた僕らにとって少し恥ずべきことなのかもしれない。

先日読んだ「虹の戦士」に興味をもって、今度はその著者のこの本を読んでみると、あらためて、いまさらこういう本を読んでいる自分が恥ずかしくなるような不思議な気持ちになる。

それは、すごく当たり前のことを忘れていた恥ずかしさ。

ただ、同時に「あたりまえ」と思える言葉にならずに沈んでいた感情が、言葉になって目の前に浮かびでてきた「驚き」もそこにあったりする。

文中にある、著者がさまざまな出会いから教わった言葉の中で、もっとも大切にしている言葉のひとつ

 「それがなにであれ、あなたが自分のものだと思っているものすべて、ほんとうはあなたのものではない」

 「だからあなたは自分が手にしたものを、みんなと分けあわなければならない」

この言葉は、まさにインターネット社会のあり方を表しているもので、ブログを更新したり、何かを表現したくなる欲求の源泉なのだと思う。この本に影響されて、こうやって僕がブログを書いているように、僕の言葉すべて、誰かからもらった恩恵の上に成り立っているのだと思う。だから、素直にこの感動を分け合いたいのだと。

情報だけでなく、もっているモノであっても、土地であっても、すべては自分のものではない。現代の社会ではイメージしづらい言葉ですが、もしこの言葉に「どきっ」としたら、そこからきっといろいろな気づきが生まれるんだと思うので、その気持ちを大切に。

虹の戦士

虹の戦士
虹の戦士

少しあわただしい日々の合間、少し気持ち落ち着けてゆっくり読みたい本・・・と本棚をさがしていたら、以前知人から借りたこの本が出てきた。
読みながら気持ちが震えてじわじわした気持ちになる。思わず、「いい本をありがとう・・・・」と心の中で何度も知人に感謝し念を送り、そして感謝を伝えに会いたくなった。(ごめんね・・・すっごく長い間かりっぱなしで。近いうちに、連絡します・・・・)

気持ちにゆとりがなくなって、周りが見えなくなると精神安定剤のように星野道夫さんの写真集を開き、その言葉をじんわりと飲み込むのですが、このネイティブインディアンの伝承の物語を読んで、
森へ
森へ(星野道夫)彼の存在そのものがネイティブのスピリットなのかもしれないと思えてきた。

人間性の回復や持続可能社会の創造というと小難しく聞こえるけど、現在のIT社会のように仮想現実感がより肥大してくる時代だからこそ、人が生きている、生かされているリアリティを誰もが実感し味わいたくなっていくのだとも思う。

そんなときに、こういった古い言い伝えや自然や大地と向き合った言葉からヒントを見つける人も多いはず。

この10年くらいは人が追いつけないほど、技術や社会も急激に進化・発展するだろうけど、そのギャップのおかげで、人の精神性も大きく変わっていく時代なのかもしれない・・と期待しつつ。

自休自足 カフェの本

自休自足 2007年 07月号 [雑誌]
自休自足 2007年 07月号 [雑誌]
まだ、amazonに登録されていないのですが、2007年8月増刊号「田舎のカフェのつくり方」。
直球で胸に刺さりました。

片っ端からたずねてまわりたいやさしげな雰囲気のカフェばかり。
場所が少し遠いので、わざわざ観光のように出向かないといけないのが難点ですが、
その分少しの時間でもゆっくりくつろいですごせそう。

沖縄にも隠れ家的な田舎カフェが沢山ありましたが、田舎カフェってその人の家にあがるような感じで
より一歩その地域の人の生活に近づける気がして、知人の家に遊びに行ったような不思議な気分になりますね。

オーナーの生活が感じられるようなカフェって、やっぱりいいなぁ。

ちなみに下のリンクはすべて、この本に紹介されていたカフェです。

Newton 光とは何か?

Newton (ニュートン) 2007年 07月号 [雑誌]Newton (ニュートン) 2007年 07月号 [雑誌]
もしこのテーマで一冊の本が出たとしたら、分厚くて難解になるところ、いつもニュートンは図解入りでわかりやすく要点を絞ってまとめてくれている。雑誌のすばらしいところ。

虹の話から空の青さ、ダイヤモンドの美しさにはじまり、量子コンピューターや光ファイバーやレーザーなど工学の分野まで、1時間くらいで駆け足で読めます。

これからの時代は「光」をいかに捉えて研究するか?というフォトにクス光電子工学が先端の時代。
たしかに、ブロードバンドも「光」ってよく耳にするけど、もう僕らの生活やインターネットのインフラにも「光」の技術が使われていて、すでに光の恩恵を僕らは受けて暮らしている。

今のコンピューターが数万年かかる計算を瞬時に終わらせることのできる量子コンピューターや超高速な通信環境など、その技術が現実化されたとき、僕ら自身の生活のあり方や考え方、価値観までもが大きく変化していくのだろうと思います。

すでに高度に発達した情報化社会ですが、まだまだ考える余地があるとしたら、今のうちにこれからの僕たちがこの世界でどんな生活や社会をITの技術によって生み出したいのか?今のうちに想像して考えておくべきなのかもしれませんね。

臨死!!江古田ちゃん 2 (2)

臨死!!江古田ちゃん 2 (2)臨死!!江古田ちゃん 2 (2)
いま枕元にはこれ。
待ち望んでいた江古田ちゃん2を小出しに牛歩のごとく読み進めています。

幸せな不幸キャラ。

どこにでもいなそうで、きっと身近にいる。

江古田ちゃんを理解すると、きっと新しい生き様がひらけるかも。男女問わず。

自分でできるダンボールインテリア

自分でできるダンボールインテリア―ナチュラルテイストできれいに飾れる自分でできるダンボールインテリア―ナチュラルテイストできれいに飾れる

以前から、電化製品などの梱包に使われる、ダンボールの折は、いったい誰が考えているのだろうと不思議に思っていました。

複雑に折られたダンボールもとりはずすと、きちんと一枚のダンボールの姿にかえり、しかも糊もテープもついていないので、エコロジー。

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最後の楽園

Michio's Northern Dreams (3) 最後の楽園 PHP文庫 (ほ9-3)最後の楽園

すごく気持ちがざわついて、ふと旅に出たくなる。
そんなときはこれを読んで気持ちを落ち着かせます。

「あらゆるものが私たちの前に引きずり出され、
 あらゆる神秘が壊され続けてきた今、
 見えなかったことはまた深い意味を持っているのだ。」
 ~最後の楽園(星野道夫)より~

近すぎて見えないものを、少し離れることで見れるものなら、
「旅」は僕らの「現実」という身近すぎて見えないものを
見にいくための距離なのだと思う。

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陰陽師―安倍晴明の末裔たち

陰陽師―安倍晴明の末裔たち陰陽師―安倍晴明の末裔たち
陰陽師」といえば、夢枕 獏原作で野村萬斎演じる安倍晴明の映画「陰陽師」が新しいですが、本当に室町時代に呪術師が宮中に実在したのかどうか、史実は果たしてどうなのだろうと読んだ本。(書いている原稿の下調べもあり)

文章で読むと音読できない言葉が羅列して難解なのですが、それでも、荒俣 宏さんのわかりやすい語り口と言葉の使い方が好きで、冒頭から荒俣ワールドにぐいぐい惹きこまれてれて一気に読んでしまいました。

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タイムシフティング―無限の時間を創り出す

タイムシフティング―無限の時間を創り出すタイムシフティング―無限の時間を創り出す
いまという時間に追われていると思い出すのがこの本。随分前に読んだので、ディテール思い出せませんが、印象的なのが、

「今という時間を意識すると、色々な物音が聞こえてくる。」逆に色々な音に集中していると、1分の時間を長く感じる。

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臨死!! 江古田ちゃん 1

臨死!! 江古田ちゃん 1臨死!! 江古田ちゃん 1
なんだろう。この面白さ。
一昔前のギャグ漫画だと、読者が置きざりにされるほど、ありえないキャラクターに最初から最後まで引いてしまい逃げ切るタイプのものが多かったのに、江古田ちゃんはありえないのにありえそうな中途半端さがツボ。

引いてしまうどころか、どこか強烈にシンパシーを感じてしまう。

引きながらもいつのまにか惹かれてしまう不思議な距離感覚。

(きょうの猫村さんにどこか通じている気が)

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もやしもん

もやしもん
浮遊している菌が見えてしまうという大学生を主人公にした漫画。
それだけで、読む気になってしまう新しいジャンル。普通に楽しめてかなり勉強にもなります。

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DEATH NOTE

DEATH NOTE (1)漫画「DEATH NOTE」読む。

正直、もっと幼稚なファンタジーものだとばかり思っていた・・。
週刊少年ジャンプがこんな作品も出しているなんて。。びっくり。どちらかというと青年漫画雑誌的。

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のだめカンタービレ

 のだめカンタービレ漫画「 のだめカンタービレ」一気読み。

近所を散歩していたら、「貸し漫画本屋」を発見。というか、かなり昔からあったことを完全に忘れてた。

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決断力

決断力決断力を読む。

芸事は反復

ひとつの物事を極めんとすると、多くのものが見えてくるものなんですね。将棋は芸事とは違うと思いますが、なにかに修練した人の言葉には、鋭いものが多く一気に二度読みしてしまいました。

力がついていくほどに、シンプルにそぎ落とされて、自然体になるもの。いや、実力や名声がつくほどに余計なもを沢山背負い、本当の力が見えにくくなるはず。

それを感じさせない生き様にどう出会い、何を受け入れるか?

そこからが、新たな実力を開花させるターニングポイントなんでしょうね。

物事は複雑に見えて、大局にみると割とシンプル。多くのことからもひとつのことを学んでいるような気もします。

何度も読み返したい一冊。

いい文章とは

その1
 大事なのは、自分らしいということ。(中略)ほかの人が真似できないものがあればいい。

その2
 文章がいきいきとしていること。その風景とか情景が目に浮かぶ。(中略)変に説明していないほうがいいと思う。

その3
 文章に発見がある。これは、「あっ!こんな感動があったんだ」とか、(中略)何か新しい発見があるということ。

うまく書く必要なんかぜんぜんない。いびつでも短くても下手くそでも、どうでもいいと思う。
見城徹 編集者~魂の戦士より>

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編集者 魂の戦士

見城徹 編集者魂の戦士見城徹 編集者魂の戦士」を読む。

心が熱くなる本。小学六年生相手に「編集とは、作者と刺し違えてもいい、返り血を浴びる気持ちでやるものだ!」って教える見城さん。そんな授業を受けられた小学生は幸せだと思う。

以前(エントリーにも書いたことがあるけど)、トランペッターのマルサリスが、NHKの番組で幼稚園から小学校低学年くらいの子どもに向けて「一流って何だと思う?」って問いかけていたのと同じくらい驚き。

「一流の人とは、(中略)観ている人をやる気にさせる人。」と言って、彼は自分のトランペットを吹いて聴かせるんだけど、番組観ている大人の自分も驚いた。

そのあと、その番組にヨーヨーマが出てきてチェロを聴かせる。

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ロハスの思考

ロハスの思考ロハスの思考を読む。

つまるところ「ロハス」って何?という安直な疑問から読み始めたのですが、何気なく読んでみると思っていたよりも分析的で理系な展開に意外性もあって面白く読んでしまいました。

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シガテラ

シガテラ (1)シガテラ(全6巻)
すごく平均的+αな日本人を描かせたらすごい。この人の作品に流れる独特な空気感や恥ずかしさって、日本男子ならみんな持っている一面.。むしろそんな部分もあけっぴろげに表現してしまうところ、爽快感さえあったりする。

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20世紀少年

20seiki.jpg長年の念願だった「20世紀少年」全21巻を一気読み。
昔から漫画雑誌は読まないんだけど、以前たまたま手に取ったスピリッツではじまったばかりのこの漫画連載を読んで、ずっと気になってました。

まだ完結していないけど、時間が経つもの忘れるくらい読み込んでしまった。

やはり漫画はいいなぁ。次は何を読もう・・

町長選挙

町長選挙町長選挙
どれだけ、この伊良部さんを待ち焦がれたことか・・・

この本が出てから数ヶ月、この本を読むのを励みにがんばってきたほど。楽しみにしてました。

今回も相変わらず、お茶目です。

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オーデュボンの祈り

本伊坂 幸太郎『オーデュボンの祈り

はじめに「ラッシュライフ」を読んだときはピンとこなかったんだけど、デビュー作のこれを読んで改めて、この軽快なテンポと独特の世界観がもつ魅力を感じることが出来た気がします。とにかく面白い!!

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code―text and figure

code―text and figure
code―text and figureきっと記号好きにはたまらない一冊。
ZERROと同じ著者。

読んでよし、眺めてよし。

ZERRO

ZERROZERRO
なんでこんなにもワクワクする本なのだろう。

「形に魅せられて集めた記号・暗号・符号・文字など121項の観念部品型録。」

記号や文字、シンボルの魅力。

抽象的で漠然とした感情、意思を距離や時間を越えて誰かに伝えようとする想念が凝縮されたかのような形。

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Flashと格闘

060408_1306~01.jpgまさに、「格闘」という言葉がふさわしい。にらめっこなんてもんじゃない。顔面神経痛になりそうなくらい、パソコンと本をにらみつけながら、ほぼ12時間近く戦った・・・あぁ戦った。・・そりゃ戦った・・・。

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国家の品格

国家の品格新潮新書国家の品格

面白くて時間が止まってしまった。飛行機の中で読めたので、正味5分で到着した気分。

数学者の書いた日本論ということで、ロジカルな論破本かと思いきや、同じ論破でも非常にユニークな間のある展開とリズム。考えさせられたり、笑わされたり。読みたい本というのは、こんな風に現れるんだなぁと、読みふけってしまいました。痛快。

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グッドラックららばい

ゴッホへの道

本ゴッホ
山口智子 ゴッホへの道~私は,日本人の眼を持ちたい (BS日テレ)
耳たぶを切り落としたエピソードが強すぎて、実はこの番組を見るまでゴッホの最期にいたる理由を知らなかった。

作品に対する強い情熱を抱きながら、もっとも弱い自分と葛藤しつづけた生き様。

画家という自分を諦めるために死んだのではなく、画家として生き続けるために究極の選択をしたように思える。

たとえどんな失意の中にも自分であることを諦めずに生きていけるのだろうか?いや、諦めずに生きて生きてゆきたい。彼が遠く日本の地や日本の精神を心に思い描いたように、遠い彼の存在を思うたびに、そんなことを思い出せるような気がした。

彼の中で幸福の象徴のようなアルルの黄色い家。そこで魂を交換するかのように、作品を交換しあいたいと願う友を待ち続け、そしてその友ゴーギャンとの決別。

南仏の情熱的な色彩や光に日本を見、日本を思い描き続け、そして失意の中に埋もれ消えてしまった彼の中の日本。その彼が焦がれてやまなかった日本とは一体なんだったのだろう。

いつかアルルの街で友を待ち続け、伝えようとしていたゴッホの中の「日本」を感じてみたいと思う。

そういえば、ゴッホとは同じ誕生日。作品集を眺めながら彼の生きてきた道と対話してみると、なにか大切なことが見つかるような気がした。

参考サイト
ゴッホの生涯

"きょうの猫村さん" (ほし よりこ)

"きょうの猫村さん" (ほし よりこ)
ことあるごとに誘惑されつつ、封印しつづけてきたこの本をとうとう開いてしまった。。。

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手紙を書きたくなったら

undefined手紙を書きたくなったら』を読む。

読んでいると何かをしてみたくなる本。というのが僕の中では「いい本」の定義。

加えて著者が本当に「○○好きなんだなぁ」と思える本。

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星野道夫と見た風景

050922_2151~01.jpgなぜだろう。書籍をよみはじめるとすぐに涙腺が弱くなってしまう。
僕は星野道夫信者でもないし、書籍も一冊読んだくらい。
でも、その写真に魅せられ、彼の書く言葉に心動かされたひとりなのは間違いない。
だけど、なんでだろう。

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ラッシュライフ

ラッシュライフ小説「ラッシュライフ」を読む。

エッシャーの絵のように登場人物が運命に翻弄されながらぐるぐるぐるぐると追いかけまわる・・読み終わると、めまいがするような展開。うまくはまったパズルのように、「おぉ~」と唸ってしまった。

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流星ワゴン

4062111101.09._PE_SCMZZZZZZZ_.jpg「流星ワゴン」
最後のページは誰もいない夜の公園のベンチで読み終えました。

閉じた小説から顔をあげて星空を眺めると、空気が汚れているのか、目の涙なのか星がゆらゆらとゆれていて、そこに流れ星を探してしまう自分がきっといると思います。

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宿命

宿命東野圭吾「宿命」を読む。

「宿命」というからにはつらい結末かなと思いきや、少し切ないけどすがすがしさの残るいい作品でした。

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いつか、虹の向こうへ

いつか、虹の向こうへいつか、虹の向こうへ

ひさびさに読んだハードボイルドミステリ小説。面白かったぁ。

読みやすく軽快な言葉選び。(極端にタッチを軽くしたら、景山民夫のトラブルバスターシリーズあたりかな。ハードボイルド的・・娯楽小説だけど。)

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われわれはなぜ死ぬのか

050705_1652~01.jpg時間があいたので一気読み。

何度も読み返してみたい部分半分、読み返しても理解できないであろう部分半分。特に細胞や遺伝子のあたりは論文のようで難解。

ただ、その部分を深堀しなければ、非常に興味深くぐいぐい読ませてくれる内容でした。

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ドラゴン桜

ドラゴン桜漫画『ドラゴン桜』を読む。

週刊誌とかほとんど読まないので、ひさびさにモーニング連載の「ドラゴン桜」を読んで感動。
漫画免疫が少ない分、読んでいて興奮するという感覚を久々に味わった感じ。(これがまた、大学受験ものの漫画なんだけど・・・)

あわてて書店にいって、全六巻をアイアンクローして、大人買い。

ペピモンスレッド日記帳

MASTER OF Cubase SX 2.0

050102_1824~01.jpg正月の課題として「MASTER OF Cubase SX 2.0」をカフェで鬼読み。

この辞典のような分厚い本。音楽ソフトの解説本としてはかなり実践的で良書。

コンピューターのスペックの奥深さを味わうと同時に、性能のごく一部しか使いこなしていないことを実感。探究心が刺激されます。

正月くらい、何にも縛られない時期に短期集中!ということで、一気に読破。

知恵熱でそう。

アルケミスト

IMG_1082.jpg新年あけましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いいたします!

大晦日の大雪も嘘みたいに晴れて、最高な元旦でしたね。
年明け最初の曲は、たまたま手にとったレコードでMerry Christmas Mr. Lawrence~戦メリを聴きながら、しんみり。という幕開け。雪景色にはちょうどいいけど、暗闇に浮かぶ坂本龍一の顔が少し魔術師みたいで不思議な時間でした。

今年最初の一冊は、パウロ コエーリョ「アルケミスト―夢を旅した少年

昨年末に偶然知人が本の一節を教えてくれて、その後まもなく、全然別の知人が何の前触れもなくプレゼントしてくれた、なんだかびっくりな本。

そして読んでまた、びっくり。

夢に向かって歩き出せなくなっている人がいたら、ぜひオススメ。

少しスピリチャルな物語だけど、自分と向かい合い、夢に向かうひたむきさやエネルギーの大切さみたいなものを行間から感じることができる本でした。

良い本で今年が明けられて良かった。と思えた一冊。これもなにかの予兆なのかな?

「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(書籍、帯より)

アルケミスト

IMG_1082.jpg新年あけましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いいたします!

大晦日の大雪も嘘みたいに晴れて、最高な元旦でしたね。
年明け最初の曲は、たまたま手にとったレコードでMerry Christmas Mr. Lawrence~戦メリを聴きながら、しんみり。という幕開け。雪景色にはちょうどいいけど、暗闇に浮かぶ坂本龍一の顔が少し魔術師みたいで不思議な時間でした。

今年最初の一冊は、パウロ コエーリョ「アルケミスト―夢を旅した少年

昨年末に偶然知人が本の一節を教えてくれて、その後まもなく、全然別の知人が何の前触れもなくプレゼントしてくれた、なんだかびっくりな本。

そして読んでまた、びっくり。

夢に向かって歩き出せなくなっている人がいたら、ぜひオススメ。

少しスピリチャルな物語だけど、自分と向かい合い、夢に向かうひたむきさやエネルギーの大切さみたいなものを行間から感じることができる本でした。

良い本で今年が明けられて良かった。と思えた一冊。これもなにかの予兆なのかな?

「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(書籍、帯より)

空中ブランコ

空中ブランコ奥田 英朗 (著) 「空中ブランコ」を読む。

あぁ、読み終わりたくなかった。泣けた。笑えた。勇気でた。

最後の一文がいつもすがすがしくて、読み終えたあとにジ〜ンときては爽やかに泣ける。

今の自分に近いものを感じるからかな。

誰もが抱えるトラウマや悲しい思い。

本にもあった言葉〜「人間の宝物は言葉だ。」

本当にそう思う。

ささいな一言に救われることもある。言葉はいつも難しいけど。

でも、言葉の存在感を忘れないよう心に刻もう。

それと、すっとぼけ精神科医伊良部のように無理せず、5歳児のような素直な心でいられるようにもなりたいとも思った。

しばらくの間は、頭から伊良部が離れそうにない・・・

きっと読み返すだろうけど、また文学の世界で伊良部に会えるのが楽しみ。

イン・ザ・プール

イン・ザ・プール奥田 英朗 (著)小説「イン・ザ・プール

もう最高。★★★★★★6つ。

小説ジャンプを読んだ口直しにと、前から気になっていた本書を読む。

ジャンプを読んだときのブルーな気分(といっても、小説として悪い作品ではまったくなくて、できすぎていてブルーになってました)から一転して、なんだこの面白さは。

天然にとぼけた精神科医伊良部の絶妙な名医ぶりと、その患者の交流がコメディーを超えてほほえましいドラマに変わっていく。

こんな作品が大好きだ~~。と叫びだしたくなるほど。

人の目をまるで気にしない、まるで子供のよう(実はマザコン)なふとっちょ精神科医。そんな医者を目の当たりにして、はじめは驚愕するものの、しだいに彼のもつ不思議な魅力に惹かれていく。

逆にこの無邪気さだからこそ、人の本質をずばりと見抜く力があるのかもしれない。

笑いながら、ちょっぴり泣ける。
底抜けに楽しいエンターテイメント小説。

ジャンプ

4334733867.09.MZZZZZZZ.jpg長編小説「ジャンプ」(佐藤正午著)を読む。
痛すぎてわらえるはずが笑えない。
主人公に感情移入しすぎて痛い。芯の抜けたリンゴのような毎日。過去の空白を埋めるために苦しむ様。それでも、日常は淡々と流れ続ける事実。

小説を読んでいるうちに物語を客観できる冷静さを完全にうち壊されてしまった。

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森と氷河と鯨

4418965289.09.MZZZZZZZ.jpg森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて

アラスカの写真家、星野道夫の遺作となった本。

18歳の時、初めて渡米する前日に一冊の本を送ってきてくれた知人がいて、先日16年ぶりに連絡が取れて、そのお礼をやっと言うことができた。
その本(リチャードバックのイリュージョン)はそのときの自分にとってだけでなく、今の自分を支えていてくれるほど、励みになった大切な本。
そんな彼がまた新たに教えてくれた一冊。

著者の言葉を一行一行丁寧に感じ思い浮かべながら、美しい写真を眺めゆっくりと読み進めています。

写真の素晴らしさと、彼が神話を追い旅を通じて出会う心の言葉が胸に響きます。

早く読むこともできる本なのに、決してそうしたくない。一行余すことなく読みいりたいそんな本。
いまは、これを読んでいる時間が本当にうれしい。

四日間の奇蹟

4796638431.09.MZZZZZZZ.jpg四日間の奇蹟(浅倉卓弥)
下手な書評になってしまうのを恐れてしまうほど、素晴らしい作品だった。
最後の数十ページは泣いていても人目をはばからず、見上げては滲んだ視点を遠く合わせられるような場所を探し求めてしまうほど。

生きること。存在。心の在りか。出会いと別れ。どの言葉も表現しようとすればするほど感じたものより軽く思えてしまう。

過去への執着。ちょうど読みたかったテーマだけに、ぐっと胸にこみ上げるものがあった。

MISSING

missing.jpgMissing (本多 孝好)
「人の死」
今の自分としては少し重いテーマだけど、小説としてはとても読みやすかった。
死という「過去」と、生きている現実という「現在」との折り合いを不器用につけていく登場人物。

「過去」にとらわれて飲み込まれそうになる「現実」を生きていながら、「過去」を捨てたり、逃げたりするのではなく、毎日の食事のように食べて消化していこうする。

そんな生き方を選択しようと思えた瞬間、つらい過去も未来へのエネルギーになったりするのかもしれない。と読み終えた余韻の中、感じてました。

短編の軽快さもあいまって、いっきに読めます。

ビックイシュー

ビックイシュー日本最近毎号楽しみにしている雑誌。ビックイシュー

街角でホームレスのおじさんが売っています。
声高らかに物売りしている割に、どこか人を寄せ付けない雰囲気。高校時代にはじめてバイトをしたときの自分を思い出した。

お金を払うときも手と手を触れ合うときになにか妙な緊張感。でもどことなく、ぎこちなく嬉しそう

決して商売上手とはいえないけど、やる気のないコンビニ店員や、スマイル0円のマニュアルなアルバイトよりも、なんだかすがすがしい気分。
(おじさんたちも商売上手になってこなれてきたら、それはそれで嫌かな)

でも、なによりも注目すべきは、雑誌のクオリティー。下手な雑誌よりも読みやすくて面白い。
インタビューも特集記事も、毎号心にひっかる何かがあります。たった200円なので、電車に乗る前に買ってみては。バックナンバーもあったりするので興味があったらぜひ。オススメ。

今月号は短髪ブラピが目印。

バースデイ

人でなしの恋

人でなしの恋人でなしの恋 江戸川 乱歩 (著)
なんとも切なくも耽美、そしてホラーな恋愛短編。誰も責めることのできない恋。

車のラジオから渡辺いっけいさんの語りで流れてきたラジオドラマがこれでした。
目で読む小説とはまた違った、耳で感じる創作の世界。深夜零時ということもあって、一人静かに聴き入ると一日のざわめきを忘れてその世界にすっと入り込めます。

思わず車を公園の脇に止めて、カーシアターのように目の前に情景が浮かべながら、聞いてました。

サントリーシアターZERO-HOUR」オススメです。
TFMアバンティといいサントリー好印象。

ラジオっていいですよね。

Good Luck

Good LuckGood Luck (ポプラ社)
わかりやすい寓話にこめられたメッセージ。読み終わった後、色々と考えさせられました
本当に読みやすい本なので、人の目を気にしなければ立ち読みでも読破できます。
この本自体に7つの秘めたメッセージ(というか装丁に絡むちょっとした仕掛け)があって、宝探しのようなので買っても損はしないかな・・。

自分に運があるないと悩む前に、幸運を得るために自ら何か準備しているか?おいしい料理にありつくために、下ごしらえするように、やっぱり幸せを得るためにはただ待っていてもだめ。Easy Come, Easy Go.なんだろうなぁ。と改めて実感。

なにをやってもうまくいかず、未来に不安を感じているときこそ、丹念に下ごしらえをして、準備に没頭していると、その不安も和らぐのかもしれません。そんな事を教えてくれる本です。

今、未来のために自分にできる下ごしらえってなんだろう。

大事なことはみーんな猫に教わった

P505iS0012452190.jpg大事なことはみーんな猫に教わった

ペットは飼い主に似るのか、飼い主がペットに似てくるのかランチしながら考えてみる。

訳者は谷川俊太郎。僕の中で詩人といえばこの人。憧れです。
彼の言葉がとても感じたので引用。

「私たちが猫から学ぶのは自分勝手に生きる方法です。自分勝手に生きて許されるにはどうすればいいか、猫はそれを教えてくれます。 簡単です。ただ純粋に無目的に自分勝手にすればいいのです。権力や富や名誉や愛や正義を追求してはいけません。考えたり反省したりするのも禁物、過去も未来もなくただ一瞬一瞬をしたいようにする、それが秘訣です。 ・・・(中略)・・・ あるがままの猫とうまくやっていけるなら、あなたはどんなわがままな恋人とも、自分勝手な夫とも、幸福にくらしてゆけるに違いありません。」(訳者まえがきより)
猫と暮らしているとよ~くわかります。

猫ってあるがままで、でもお茶目なところが憎めないんですよね。
絶妙な間というか、気まま。
ちゃんとしようとしていないところが、クール。
そのくせグルーミングはかかさない。

一番自分の心地いい場所を知っていて、さりげなく常に移動しているし。

階段踏み外して、バレバレな照れ隠ししているし。で、逆ギレするし。

猫にかぎらず多少わががままに振り回されても、そんな女性にも惹かれてしまうところってありますねぇ・・。
好き勝手に生きていながらも、絶妙なタイミングで甘えてくる。(この絶妙さって狙うとはずすんですけどね。センス。)

やっぱ茶目な人って好みかな。

お気に入り語録

「ソフトに、クールに、神秘的に。そこに居るだけで誰かをいい気持ちにできるようになるべし」

「お金は単なる紙にすぎない」

「いちかばちか恐れずにやってみる」

「自分の行動を説明できないときがある」

「二階にすばやく駆け上がれば駆け上がるほど、駆け上がった訳をわすれがち」

「自立を失わず、人に頼るべし」

「自分自身を楽しむべし」

「愛されるべし」

「夢をみるべし」

ねこの肉球 完全版

ねこの肉球 完全版ねこの肉球 完全版

帰り際思わず東京駅で買ってしまった、最強にかわいい肉球本。完全版ときたらだまっておけません。

肉球(にくきゅ~)って響きも、腰がふにゃっとしそうなくらいかわいい。

なんなんですか!肉球。かわいすぎるじゃありませんか。

その存在!

自分の中に毒を持て

自分の中に毒を持て―あなたは"常識人間"を捨てられるか
岡本 太郎
おすすめ平均
本が“熱い”
内なる毒をもちつづけられるか!!
岡本太郎に恋してしまいそう

Amazonで詳しく見る4413090101

また、ひとつ自分にとって大きな存在になりそうな書籍。
そんな風に思える本を読んでいると、ページをめくるたびに、色々な思いが情熱とともにぐるぐると動き出す。

今の自分に何ができるんだろう?」なんて考えている人がいたらぜひ、オススメです。何ができるか?なんて、誰かに教わることじゃないけど、言葉にならない力がわいてくるはず。

しばらくは、どこに行くにも肌身離さず持ち続けたい本。

量子論

[図解]量子論がみるみるわかる本佐藤 勝彦
毎週金曜日は定例になりつつある、プロジェクトの打ち合わせ。
先週に引き続き、クアアイナでアボガド・ターキーバーガーをほおばり、帰り際ブックファーストで、本を物色。お茶のみながら読んでました。

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Hana-Usagi

鼻兎 (01)小林 賢太郎 (著)Hana-Usagi 鼻兎 (01)小林 賢太郎 (著)を読む。

ラーメンズの小林賢太郎著とくれば読まないわけにいきません。
実は前に一度表紙が気になって、記憶はあったのですが、まさかこんな漫画だと思っても見ませんでした。

演劇、お笑いのフィールドだけでなく、漫画も描くなんて、才能あふれる人はジャンルを超える力を持ってますね。

腹黒いウサギの話かな、なんて直感していたのですが、ホンワカといい意味裏切られた漫画でした。オススメ。

夜回り先生

夜回り先生今日は、バイクをだして代々木公園に撮影に。
散り始める桜を惜しむように、沢山の人で賑わってました。
一人で歩いているとなんとなく寂しい気持ちになったので、喫茶店に入って本を読むことに。

近くの本屋でふと手にしたこの本「夜回り先生
うちの鈴木氏も読んでたけど、なんとなく購入。

喫茶店に入り読み始めるなり、頼んだコーヒーを飲むのも忘れて読みふけってしまいました。
たびたび目頭が熱くなって、何度も本を閉じかけたり。

ちょうど読みたかった本に出あえた感じがして、すごくうれしかった。

こんな、やさしい愛情の熱さに触れられる本に出会ったのも久々な気がした。
この本の著者に出会ったら、今の自分のちっぽけさを痛感させられるんだろう。こんな信念をもった生き方をしている人に出会ってしまったら、いかに自分が目先のことで生きているかを痛感させられてしまう。

でも、それは萎縮してしまうような悲しい気持ちばかりではなくて、むしろ胸を張って力強く生きようと思える勇気をもっらた気がしました。水谷さんのようには生きられないけど、またこうして、ひとり尊敬できる生き方をした人に、本を通じて出会えただけでも、嬉しい。

自分は誰かに対して何ができるんだろう・・。なにかできること・・・。

スネークマンショー本

スネークマンショーAmazon.co.jp: 本: これ、なんですか? スネークマンショー~これ、20年ほど前になるんですね・・・中学校の構内放送でかけたりしました。そのスネークマンショーが単行本に。

旅本さがしていたら、変なところに反応してしまった。

こなさんみんばんわ。ジャンキー大山ショーとか、急いで口で吸えとか、なんであんなに面白かったんだろう?なぞ。

よくこれをまねして、カセットでギャグコントテープなんか友達とよく作ってました。

なつかしいなぁ。

アンソロジーなんかもでますね・・・

Powers Of Ten

Power of Ten: A Flipbook写真展の帰り道、新宿の青山ブックセンターで「Powers of Ten: A Flipbook」を購入。
あのイームズらが手がけた教育ビデオで、そのぱらぱら写真本です。

昔この映像を見たときに、そこらへんのスペクタクルな映画なんて凌駕するほどの衝撃というか、言葉にならない感動がありました。

「あぁ、人間なんてちっぽけなもんだ・・・」って、感覚から、ズゴ~っと、「おぉ、人間って宇宙だ~」なんて感覚まで、たった数分で味わえます。

最近量子力学のほんのさわりをかじりはじめて、さらに、このPower Of Tenに描写されていない映像のビジョンが見え始めてきたようで、あらたな感動があったりします。

なになに??すぐ見たい~!という人はこちら、Molecular Expressions: Science, Optics and You - Powers Of 10: Interactive Java Tutorial (人間ではなくて葉っぱに入っていきますw)

宇宙消失

宇宙消失~グレッグ イーガン著(創元SF文庫)宇宙消失~グレッグ イーガン著(創元SF文庫)
今の作業がひと段落したら、喫茶店入って読みふけるぞ~~~と、目先のにんじんのようにかばんにいれている、本。

ひさびさの「むさぼるように読みたい」欲求にワクワクしてます!

量子論をモチーフにしたSF小説なんて・・・テーマだけでもいいなぁ・・・ぐっときます。

読むぞ~~。

広告批評「佐藤雅彦研究室」

今、ランチたべながら、シグマリIIで書いてます。
今月号の広告批評佐藤雅彦ファンの人もそうでない人も、必読です。

以前佐藤さんの講演会に行ったとき、プレゼンテーションの高い人だなぁといたく感動した覚えがあります。

なにがすごいかって、自慢していてもそう見えないというか、身の丈の迫力がある人なんですよね。決してオーバーアクションではないけど、力強いというか。クリエイティブ。

今回の特集を読んでいると、あらためて、行間からそんな力を感じることができます。

テンションあがってきました。

ドン・キホーテのピアス

ドン・キホーテのピアスドン・キホーテのピアス 扶桑社文庫 鴻上 尚史 (著)
鴻上 尚史さんの本。もうむちゃくちゃ大好きです。SPAに連載されていたドン・キホーテのシリーズですが、文庫本にびっしりとメモ書きしてしまった本では、この本がNo.1です。

文章のリズムというか、読みやすさや、内容はもちろん、読むたびにワクワクするような高揚感は、他ではなかなか味わえません。なので、読んでいるしりに、色々なアイデアがわいてきて、メモやポストイットが本に増殖してしまうのです。

また、中川いさみさんのイラストも、むっちゃ好きなので、これはツボにはまらないはずがありません・・ん?!

何が面白いかって、説明すればするほど、力量を愕然と感じてしまいそうなので、もし興味があったらぜひ、立ち読みしてみてください。

気がついたらレジに立っているはずです。w

イリュージョン

イリュージョン「イリュージョン 」
リチャードバック(著) 村上龍(訳)

僕が好きな本ベスト3をあげるなら、まずこの本。15年ほどまえ、留学する前日に友人が贈ってくれた本で、たぶん読み返した回数も生涯一番多いかな。
かっこよく言えば孤独な日々というか、娯楽のない退屈な毎日で、自分のことを見ている時間が長くて、いやがおうにも、「このちっちゃな日本人って一体何者なんだろう」と考えさせられる日々に、この本の主人公は

「世の中が君を作っているんじゃない。君が世の中を作っているんだ」

と教えてくれたような気がして、ずいぶん勇気付けられました。ある意味僕の原点を作ってくれた本。

創造的無能

souzou.jpg「ピーターの法則―創造的無能のすすめ」
藤原和博さんの著書に紹介されていた書籍。1970年に発行されたようで在庫なし。

創造的無能とは有能であるがゆえに、昇進を余儀なくされ自分の能力を発揮できないポジションに着く前に、意識的に「無能」を演じること。

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新ネットワーク思考

network.jpg新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
アルバート・ラズロ・バラバシ (著), 青木 薫 (翻訳)
nobさんのところで紹介されていた書籍。すごく読んでみたくなったので、メモ。
レビューにあった翻訳者のあとがき
「――もしあなたが、「ネットワークも複雑系も、同じぐらい曖昧模糊とした言葉だ」と感じているなら、ぜひ本書を読んでほしい。読み終わるころには、のっぺらぼうだったネットワークが、すっきりした目鼻立ちをもった概念として立ち現れてくるだろう。」

う~ん。すっきりさせたい。

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